青井ノボルです。
生活防衛費は、その名の通り生活を防衛するための費用。
一方で、実際はそれ以外の利点もあるような気がします。
人によって、捉え方が違うのが生活防衛費。
ただ、投資をするため土台となる存在です。
この記事では、生活防衛費を無リスク資産で持つことの意味は大きいという考えについて書いていきます。
生活防衛費とは何なのか
普通の人が投資へと踏み出す時に、まずは考えておきたい概念。
生活防衛費は、長期投資の一丁目一番地であると考えています。
その名の通り、非常事態から平穏な日常生活を守るためのお金。
非常事態とは、自然災害やリストラ、就業不能に陥る事態など。
人生の中で、非常事態がいつやってくるかは分かりません。
だから生活防衛費には、流動性の高さが重要だと思います。
予期せぬ事態でキャッシュインが途絶る可能性もあります。
そうした時にも、家族との穏やかな生活が崩れないように。
生活を立て直すための余力や時間的猶予を確保できるように。
相場から退場せずに、インデックス投資を継続できるように。
いざというときのための、精神安定剤的な役割を担う資金。
ワタシにとっての生活防衛費は、そんな存在のお金です。
バイ&ホールドに専念するために
インデックス投資を、バイ&ホールドで続けるということ。
これはとても大変なことで、生半可な覚悟ではできません。
ワタシは、続けることが最も難しいのだと推測しています。
続けるためにはどうすれば良いのか、これは大きな課題です。
判断の余地を排除して、時価総額比の全世界株式を選ぶこと。
市場平均に身を委ねる思考停止も、続けるための選択肢です。
相場変動に依らず、狼狽売りせずにホールドし続けるために。
いろんな要素がありますが、生活防衛費の存在は大きいです。
相場が幾ら変動しようとも、無リスク資産は変動しません。
厳密にはインフレ分だけ減価しますが、変動率はわずか。
生活防衛費を無リスク資産で持つこと、大事だと思います。
いざというときにどう動くのか
ところで、無リスク資産には別の視点からの議論もあります。
リストラなどの予期せぬ事態が起きたときに、どう動くのか。
具体的には、生活防衛費と投資資産のどちらを切り崩すのか。
生活防衛費には手を付けるべきではない、半々で切り崩す。
人によって、いろんな考え方があるように感じています。
生活防衛費を幾ら準備すべきか、といった課題と一緒で。
人によって考え方は十人十色、正解のない世界でしょう。
ワタシならどう動くのか、何度か考えたことがあります。
いまのところ、躊躇なく生活防衛費を切り崩す予定です。
何故そう考えるのか、ワタシは2つの視点から考えました。
可能な限りホールドし続けたい
無リスク資産である生活防衛費から切り崩すと考える理由。
ひとつは、投資資産はできるだけホールドし続けたいから。
リストラを想定した時、景気低迷期と重なる可能性があります。
安定的なキャッシュインが崩れ、相場環境も悪いとしたときに。
当座の生活に必要な分だけ、冷静に投資資産を取り崩せるのか。
豆腐メンタルのワタシには、残念ながらその自信がありません。
全ての投資資産を投げ売ってしまう可能性を、否定できません。
だから、投資資産には一切手を付けないことが重要と考えます。
無リスク資産の生活防衛費は、投資資産とは完全に別勘定です。
もちろん、損失確定をしたくないという気持ちもあります。
残念ながら、ワタシは典型的な日本人的なのだと思います。
リスクは怖いし、できることなら投資で損したくないのが本音です。
生活防衛費は、弱くて脆い個人投資家の緩衝材にもなり得るでしょう。
もし減ったら増やせばいい
いざというときに、生活防衛費に手を付けてしまうこと。
当然ですが、生活防衛費が減少することに他なりません。
すると、生活防衛費が足りないのに投資をしている状態に。
生活防衛費が足りないのに投資、如何なものかという話も。
また、生活防衛費で生活費を確保しながら投資を継続する。
生活防衛費から積立投資するのは如何なものかという話も。
どの話も考え方は理解でき、まさにその通りとも感じます。
ただ、生活防衛費が減ったらシンプルにまた増やせばいい。
更に言えば、投資金額も最小限に抑えれば良いと考えます。
現時点のワタシも、生活防衛費こそありますが教育資金は不足状態。
それでも、つみたてNISA+iDeCoの非課税枠分だけ投資しています。
最低限の投資金額、ワタシは非課税枠を埋めることだと思います。
仮に2年分として試算しても、約130万円という金額に過ぎません。
ワタシは、生活防衛費を生活費の約2年分と定めています。
生活防衛費に占める、最低限投資額の割合は限定的です。
非課税枠を埋めるという最低限の投資額を支出したとして。
当面の生活費は、問題なく確保できるものと考えています。
生活費2年分の生活防衛費を確保していますが、もしも枯渇したら。
そのときは、断腸の思いで投資資産を取り崩すことになるでしょう。
生活防衛費は心配性な個人投資家の味方
日本人は、これまで貯蓄は美徳という文化の中で育っています。
ワタシも残念なことに、リスクを取ることに臆病な人間です。
日本で普通に生活する人の多くは、リスクに対して心配性。
投資をはじめるため、大きな一歩を踏み出すことになります。
生活防衛費の確保は、資金効率を考えると非効率な行為です。
それでも人間の弱い心を補うため、投資に必要な要素なのです。
インデックス投資では特に、まず考えるべき要素だと思います。
長期投資を続けていくためにも、非常に重要な要素だからです。
生活防衛費をいくら確保するか、そしてどのように活用するのか。
人それぞれですが、しっかり考えてから取り入れるべきでしょう。
心配性な個人投資家にとって、生活防衛費は強い味方となり得ます。
上手く活用することで、長期投資を続けることができれば儲けもの。
正月休みのいまこそ、生活防衛費を見直してみては如何でしょうか。
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