2018年6月6日水曜日

リスクと向き合うことが最重要【投資と登山の共通点】

青井ノボルです。

最近、登山関係で悲しいニュースを見掛ける機会が多いです。

栗城史多氏のエベレスト死亡事故。
新潟県・五頭連峰での親子遭難死亡事故。
残念ながら、どちらも尊い命を失う結果となってしまいました。

どれだけ登山を楽しめたとしても死んだら終わり、生きて帰ることが絶対条件です。

投資には生死こそ関係ないですが、リスク許容度の範囲内で続けることが重要です。
特にバイ&ホールドによる長期投資の場合は、「続ける」が最重要課題になります。

この記事では、登山と投資の共通点である「リスクと向き合うことが最重要」について書き綴ります。

2つの登山死亡事故から学ぶべきこと

栗城史多氏のエベレスト挑戦は、登山関係者以外にも結構有名だったと思います。
だからこそ、死亡事故のニュースが大きく報道され、世間の注目を集めました。

色々言われている栗城氏ですが、登山の実力がどの程度だったかは想像の域を超えません。

ただ、エベレスト登山のなかでも難度が高いルートを選択していたのは事実です。
そして、結果的に体調不良による下山中に滑落して亡くなってしまいました。

https://lineblog.me/kuriki/archives/1062435541.html

また、同時期に大きく報道されていたのが、新潟県・五頭連峰での親子遭難死亡事故。
雪が残る900m前後の山に登っていたところ遭難、沢の付近で遺体が発見されました。

五頭連峰:新潟の親子か、2遺体発見 6日から連絡取れず | 毎日新聞

これらの事故から学ぶべきは、低山であれ世界一の山であれ、登山は死と隣り合わせということ。
最悪の場合は死に至るというリスクを意識して、登山することが大事なんだと思います。

もちろん自然が相手なので、リスクを完全にコントロールすることは不可能です。
それでも、きちんとリスクと向き合い、そしてリスク回避の方法を模索する。

死んだら終わりという前提に立つと、リスク管理に意識を向けることは超重要です。

新潟遭難事故から学ぶ親子登山のリスク管理

栗城氏のエベレスト登山は、ワタシの様な一般登山者には語れないレベルの話です。
世の中には賛否両論ありますが、参考までに森山憲一さんの記事を紹介しておきます。

“賛否両論の登山家”栗城史多さんとは何者だったのか | 文春オンライン

さて、考えたいのは新潟県・五頭連峰での親子遭難死亡事故についてです。

ワタシは登山歴15年超の登山愛好家で、子供も3人います。
いつか親子登山をしてみたいと考えています。

だからこそ、今回の遭難死亡事故は他人事ではありませんでした。

遭難死亡事故が起きた五頭連峰は、5月初旬に山開きが行われたばかり。

「山開き」と聞くと、その後であれば安全だと勘違いされるかもしれません。
標高と地域にもよりますが、6月くらいまでは雪が残っていることも多いです。

同じ山でも、残雪期と無雪期では難易度が全然違います
まったく別の山になると言っても過言ではありません。

1,000mに満たない山とはいえ、残雪期の山に子供を連れていく。
なかなかリスクの高い選択であったと考えます。

自分自身や同行者の登山レベルや装備に応じて、相応の山をチョイスする。
最低限、この段階でしっかりリスクコントロールしておきたいところです。

登山では命を落とす危険性もあるので、安全寄りに判断する。無理をしない。
仕事ではなく趣味としての登山であれば尚更、この意識を強く持ちたいです。

ワタシが親子登山をやるとしたら

ワタシが自分事として考えてみると、親子登山は無雪期が大前提になります。

天候が安定している日を選ぶのも必須です。天候が悪そうなら中止ですね。
地図やコンパス、ツエルトなど装備はしっかり整える。もちろん登山届も出します。

その上で、登山道がしっかり整備された高尾山や、コースタイムが短い車山など。
万が一の時に、エスケープしやすい登山ルートを選ぶべきだと考えます。

ワタシの登山歴は学生時代から15年超、登山を通じて素晴らしい景色を見てきました。
また、仲間との登山はどれも貴重な経験で、濃密な時間を共有してきました。

だからこそ、子供にも登山の楽しさや充実感を経験して欲しいと願っています。
と同時に、リスク管理の重要性についても、しっかりと伝えていきたいです。

リスクを見極めないと、楽しいはずの登山が、突如として悲劇に変わる。
繰り返しますが、下山できずに死んでしまったら終わりなのです。

投資はリスク許容度の範囲内で

投資であっても、基本的な考え方は登山と同じです。

投資の場合はリターンに注目しがちですが、リスクも意識する必要があると思います。
複利計算のシミュレーション結果のように、右肩上がりの理想的な相場は存在しません。

リターンとリスクは表裏一体であり、投資にはリターンのブレ(リスク)が付き物です。

リスクをどこまで許容できるのか、前提として生活防衛費をどれだけ備えるのか。
ハッキリ言って地味な作業ですが、投資を続けるために必要不可欠なことだと考えます。

投資はリスクがあるからこそ、リターンを得られる可能性があります。
登山もリスクがあるからこそ、楽しさや充実感が味わえるのです。

自分にとって都合の良い部分だけでなく、リスクにもちゃんと向き合う。
可能な範囲でリスク管理を徹底する、地味だけど大切なコトだと思います。

長期投資を続けるために

ワタシはインデックスファンドによる長期積立分散投資を実践し、バイ&ホールドし続けたいと考えています。
このブログを書いているのも、長期投資へのモチベーションを保つために他なりません。

ところが、続けることが実は難しくて、ハードルが高いとも言われています。
例えばリーマンショック級の暴落に見舞われたとき、感情に左右されて狼狽売りするかもしれません。

狼狽売りにより市場から退場することは、長期投資が終わることを意味します。
稲妻が輝く瞬間に立ち会うこともできず、期待リターンを得られない可能性が高そうです。

どんな事態にもドッシリと構えていられるように、リスク許容度の範囲内で投資を続ける。

個人投資家が長期投資を続けるためには、リスクと正面から向き合うことが最重要です。
このことを肝に銘じて、これからもインデックス投資を続けていきたいと思います。

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